制作休止期間を振り返って

2020年という年は、年が明けてまもなく新型コロナウイルス(COVID-19)が流行し、東京オリンピックも中止になるなど、波乱の年です。おそらく年の瀬まで大きく状況が変わることはないでしょう。Studio-seginusもまた、制作休止状態にありました。

思い返してみれば、Studio-seginusは今年、創立以来初めて、制作活動も新作公開も行わない1年間を経験しました。そんな休業期間中、かねてから主演・ヒロインを演じてくれていたメンバーが東京から離れたところで働き始めるなど、従来の制作体制のままではいけない、組織として代謝を上げていかなければならないという事実に向き合う出来事もありました。

しかし、まったく創作的意欲がなかったわけではなく、いくつかの草案が浮かび、企画書という形に起こしたりもしました。ミュージックビデオや短編映画の構想がすでにはっきりとした色彩をもってぼくの脳裏に形作られてきています。

2021年の春、友人がまた2人学び舎を出ます。1人は地方に行ってしまうので、彼と映画を制作するとすればあと数か月が最後のチャンスになるでしょう。

ミュージックビデオにするか、短編映画にするか、ぼくのなかで二択に迷っていますが、まもなくStudio-seginusは活動を再開します。制作から離れていた1年間に意識してきた様々なテーゼを作品のなかにこめていきたいと思っています。

主題歌レコーディング

こんにちは、鈴木優輔です。

「ペルセウスの夜」、そして「アサガオが咲いた日」どちらも無事撮影を終えております。

先日はアサガオが咲いた日の主題歌を録ってきました。
一応主演が歌うというルール?流れ?監督のこだわり?…
どれが正解かはわかりませんが、まああるようで…
音楽経験ゼロですが、主演を務めさせていただいたので、歌いました。

監督の八代くんが作詞作曲をしてくれたのですが、けっこう良い曲に仕上がっていると思います。
昔ちょっと好きだった子に再会するという、ともすればありがちなストーリーですが、
そういった歯の浮くような映像をメインに、いやむしろそれしか撮らないレベルのところから、八代くんの映画製作はスタートしていました。

ので、そういう意味では原点回帰というか、八代イズムが満ち満ちた作品になっていると思います(笑)

主題歌も切ない歌詞で心に沁みるものがあるかと思いますので、ぜひ歌詞に耳を傾けてください。お聞き苦しい歌声かと思いますが、どうぞよしなに…

同時公開の「ペルセウスの夜」とあわせて、監督が絶賛編集作業中ですが、9/29が公開予定日です。

同日の13時から、北千住のてまり工房さんで試写会も行いますので、興味のある方はstudio-seginusのfacebook、あるいはtwitterまでご連絡をいただけますと幸いです。

どうぞお楽しみに!

社会人創作者の課題

 お久しぶりです。八代です。

 前の投稿からしばらく空いてしまいましたね。じつに色々なことがありました。
 まず、会社を退職しました。公正さですとか配属ですとか、理由はたくさん挙げられます。いずれにしても、会社を辞めました。
 1ヶ月もせずに転職先が決まったので、さほど苦労はしなかったですが、やはり会社員でない期間というものを経験できたのは、それはそれで有意義だったのではないか、と思っています。留学は少しイレギュラーでしたが、これまでは比較的、普通の社会レールに乗ってきた人生だったので、ここで初めて、自分・哲学者として生きるという感覚をしっかりと持てました。そしてなにより、新作の主人公の身の上がフリーターなものですから、少しでもその境遇に自分が重ねられるようになれたことは、創作にとっても大きいです。

 この土日もつくばに戻って、大学時代の気分を味わっていました。いろいろな悩んだり、研究したり、酒に溺れたり……いろいろなことを思い出しました。私はけっこう自分の大学生活には満足しているので、つくばに帰るとその時代に戻れて、少し幸せな気持ちになります。同時に、また映画を撮りたいな、と思い直します。

 社会人も、けっこう時間があります。もちろん学生ほど融通は利きませんが、その気になればいろいろなことができます。しかし、社会人になって失ったと思うものが、ひとつあります。それは、人間関係の広さです。1日1日、同じ業務をしているひとと大半の時間を過ごすわけですから、当たり前と言えば当たり前ですね。ですが、これは創作者には大きな課題です。自分の”人間像”を広く保っておかなければ、描くキャラクターや物語の世界観も狭まってしまうからです。

 学生時代に戻った、無職期間と働いてからの土日、私はいろいろなひとに会いました。ここで私はまた、幅広い視野を取り戻せたように思います。「アサガオが咲いた日」の登場人物は、どこかへそ曲がりで内気なところがあり、これまでの作品のキャラクター像とはちょっと指向が違います。シナリオだけではなくて、キャラクターの像が、学生時代に戻りながらも社会人が書くシナリオにおいてどう変わるのか、ぜひ楽しみにしていてください。

予算&構想作成中……

暑くなってきましたね! 八代です。

先月下旬から今日までは、配属・転勤や資格試験等で忙しく、あまり制作が進んでいないというのが正直なところです。

制作以外の構想をたくさん練っていました。制作以外になにがあるんだよ? と思ったそこのあなた。監督という生き物は、好き放題制作しているだけではないのです笑

備品問題

現在は、私が10代のときに購入した、安めのハンディカムとマイク、そして必要に応じて買い足していた三脚や一脚、照明を使って撮影をしてきました。しかしそろそろ、きちんとしたカメラが欲しいもの。社会人になって経済力がついてきたので、いまは、型の古いプロ・セミプロレベルのビデオカメラを10万前後で買えないか、と調べているところです。NEX VG20という機種に目をつけています。ほかによさげな機種がありましたら、ぜひ教えてくださいね。ちなみに当方SONY信者なので、SONYの機種でお願いいたします。

撮影だけでなく、編集環境も必要です。私はこれまで自作PCで制作をしてきましたが、つくったのはもう5年前になるので、あちこちボロが出始めています。部品交換だけでも、そこそこいい値段になりそうです。さらに、作曲環境も必要で、Cubase Proを買いたいので、そこでも出費が……お金がいくらあっても足りません笑

人員問題

環境だけでなく、人の問題もあります。これまでは大学で声をかけて集まったメンバーで撮影ができていましたが、場所が散り散りになったり、お互いに予定が変則的になったりで、これまでのような条件では撮影ができません。

一方、大学生から社会人になってもこの組織を続けるということは、地に足をつけたということでもあります。ですから、いっそ大々的にCMをつくったりして、人を募集するのもありではないか、と思い始めています。

そんな感じで、課題は山積しておりますが、なんとかひとつずつ、解決していきたいと思っています。応援よろしくお願いいたします!

ちなみに今は、ロゴマークを考えています。現行デザインは監督が必要に迫られてやっつけで作ったものなので笑 いつかはCMや名刺のシンボルになるかも!?(妄想)

代表挨拶

Yashiro_pic

初めまして。八代翔やしろしょうと申します。Studio-seginus結成時から、監督を務めてきました。

映画制作と言うと、なにか大げさで、熟練者や会社がやることのように思われるかもしれません。しかし、ふたを開けてみるとそんなことはありません。

撮影機材も、動画編集ソフトも、民間人が気軽に手を出せる時代になりました。識字率の低かった遠い昔、文学は貴族の代物でしたが、今では誰でも小説を書くことができます。絵も音楽も、20世紀、同様に民主化されました。そして現代、映像もまた、民主化されたのです。

もちろん、制作には大変な時間と手間がかかります。そこには情熱が必要です。Studio-seginusは10年の間、多くのキャスト・スタッフの情熱に支えられて、なんとか作品を完成させてきました。

私たちは2024年をもって映画制作を終了しましたが、私たちを突き動かした創造への情熱は、今もどこかで、燃え続けていることでしょう。

変わっていく時代と、変わらない情熱が、映画、ひいてはすべての作品の源です。

私たちの作品が、未来の名匠に創造の勇気を与えることを祈っています。

WRITTEN BY 八代 翔

ホームページ公開!

Studio-seginusの公式HPを公開しました。

……と言いながら、ほとんど監督の趣味です(^^) Wordpressで制作をしているのですが、ほんとうに便利ですね。むかしHTMLとCSSをベタ打ちでホームページを作ったことがあるのですが、手間も時間も格段に減りました。

来年の夏に映画制作を予定しているので、作品情報や制作進捗、ひいてはエキストラの募集等々、こちらでできるようにしていきますので、よろしくお願いいたします。