映画新作『未完成』公開!

Studio-seginus最新作『未完成』が2024年10月16日(水)に公開されました。

映画『未完成』

物語映画としては6年ぶりの新作であり、八代翔監督引退作品でもあります。

おかげさまで公開初日から多くの方にご視聴いただき、再生回数も4,000回を突破いたしました。心から感謝いたします。

まもなく30代になる中学同期たちが、社会でつまはじき者になっている友人を救おうとする物語です。大人の青春群像劇。反省点も多くありますが、比較的テンポのいい作品に仕上げられたのではないかな、と思っています。

こだわりはテンポだけではなく、物語の方向性にもあります。『オリオンの季節』以降のぼくの作品では、それまでの恋愛映画路線を転換し、切ない物語を多く展開してきました。『未完成』においては、その作風は維持しつつ、ロマンス重視の八代イズムを洗練して再興する試みを行い、「やぶれたロマンスを救いに出かける」をキャッチコピーにしました。

現実は、物語のようにはいきません。結果にならない努力もあるし、浮かばれずに終わる人生もあります。それでも、昨日より少しでもマシな今日を夢想し、歩く――そんな情けないロマンスだけは、物語でも現実でも、持ち続けられたらいいなと思います。監督本人もできていないことですが。。。笑 この作品は、自分も含めたすべての人たちへの、エールなのです。

詳細は作品情報ページにて:

映画『未完成』作品情報ページ

映画『未完成』編集完了

新作映画『未完成』の編集が完了しました。

72分の超大作になりました。クランクアップから1ヶ月半、暗い編集室で夏が過ぎてしまいましたが、その努力に見合う作品にはなったのではないかと思っております。

今作はこれまで甘かった音響補正やカラーグレーディング、サントラ制作にも力を入れています。

出力された映像を見ながら、この日は助監督とサントラ担当と飲み交わしました。今年で一番美味い酒でした。

ぜひ楽しみにしていて下さい。すでにCMは公開中です。

映画『未完成』クランクアップ

撮影風景

Studio-seginus5年ぶりの映画新作『未完成』の映像収録がすべて完了しました。

残りの作業は一部音声のアフレコと映像編集、サントラ制作、そして主題歌の収録です。映像編集は順調に進んでおり、すでに折り返し地点を迎えています。

週末の1、2日を積み重ね、計8日間で1時間作品の撮影を行ったため、11年間の制作歴の中でも飛び抜けて急ピッチのロケとなりました。過酷な撮影に付いてきてくれた役者、スタッフに心から感謝します。

また、今回は酒食みなきさん、ダイニングバー山崎さんにロケ協力をいただいたほか、路上撮影に際し警視庁から道路使用許可を手配いただくなど、大変多くの方にお世話になりました。こちらで改めて御礼申し上げます。

30手前のおっさんとしては、かなり老いを感じた、というのが正直な感想です。暑さに弱くなり、ロケ中の移動に伴う疲労も積み重なりました。機材の展開・撤収も負荷に感じるようになったり。今作で引退だ、という覚悟が無ければ乗り切れなかったことでしょう。

ただ、若さを犠牲に今ぼくが持っている財産があります。それは、経験です。厳しい制約の中で、どうすれば時間内に、きちんと繋がる映像を撮れるか——撮影現場では長年の勘に助けられ、この問題を解決してきました。撮影計画などのプロジェクト管理においては、普段の仕事での経験も活きました。

その成果物は、果たしてどうなるのか。円熟さが実るか、枯れ果てた骨抜き作品になるか。戦場はPCに切り替わり、まだまだ続いています。

映画「未完成」制作始動!

Studio-seginus3年ぶりの新作、映画「未完成」の制作がついに始動しました。

今作の主題は「救済」。5年ぶりに新規に物語脚本を執筆し、制作に挑みます。

現在は脚本の総仕上げ段階。助監督や脚本校正班からの100件近いコメントが寄せられ、慎重な修正作業が行われています。登場人物はほぼ確定し、キャスティングにも進んでいます。

公開は秋ごろを予定。2024年はStudio-seginus10周年の記念すべき年でもあり、監督としては何としても今年中に完成したいところです。

役者・スタッフ募集しておりますので、興味がありましたらいつでもお声かけください。

頑張るぞっ!

MV『答え合わせ』完成によせて

世界がウイルスに閉ざされていても、桜満開のニュースはうれしいものですね。今年も卒業シーズンがやってきました。

Studio-seginusからも、卒業生たちへ、1つ作品をお贈りします。新作『答え合わせ』です。

2020年9月以来、1年半ぶりの新作発表であり、さらに今回は初のミュージックビデオ作品という、これまでとは一線を画したものとなります。

今回Studio-seginusメンバーのうち、かねてから役者を務めてくれて、とくに『オリオンの季節』では主演を務めてくれた勝山君が大学を卒業します。卒業してからもしばしば彼の家に遊びに行っていたので、なにかひとつ、と筆を執ったのが、この作品の始まりでした。

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MV『答え合わせ』クランクアップ

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みなさま、お久しぶりです。監督の八代です。

前作の発表から1年半以上経ち、ようやく新作の制作を進めておりました。今回はちゃんと広報をしようと思いつつ、制作に夢中になってしまってまたもや更新を怠りました。ぐぬぬ。

新作タイトルは『答え合わせ』、初のMV作品になります。COVID-19の影響で群像劇が撮りづらい、というのもありますが、それ以上にひとつ、新ジャンルへの大きな挑戦として楽しんで取り組むことができました。

先週の土日で、おなじみのつくばで映画を撮影しました。卒業してからずっと東京にいるため、『ペルセウスの夜』はほとんどを東京で撮影しましたが、今回は勝山くんの卒業を主題にしているということもあって、別れをしのびつつ原点となった土地でカメラを回すことになりました。

MVにはMVの、短編には短編の、長編には長編の難しさがある、ということは映像をつくってきたひとの共通認識だと思いますが、そうはいってもやはり2時間ものの撮影よりははるかに楽でした。単純な「量」が少ないというのは絶対的にあると思います。

じゃあ、楽ちんだったの、というと全くそんなことはありませんでした。1日目のお昼に歌の収録を始めましたが、2時間で終わると思っていたものが、神経をすり減らしつつ集中して録音を進め、試行錯誤をし、結果として4時間かかってしまい、その疲労困憊状態で撮影に入るという過酷な制作になりました。正直、音楽収録を甘く見ていました。次からは歌の収録と映画撮影は別日にしよう。。。。。。

今回から、社会人の財力をふるってちょっと本格的なカメラで撮影を始めました。やはりきれいに撮れます。これは段違いでした。これまでが運動会を撮影するくらいに使うキヤノンのビデオカメラ(なお、もうキヤノンは民間用ビデオカメラは作っていないらしい)だったので、一眼レンズで撮られる映像はすべてが鮮やかで、自由でした。光を捉えるとはこういうことなのか、と思わされました。そういうわけで監督は1人撮影を楽しんでいたのですが、キャストはクランクインの時からへとへとでした。ごめんね。

疲労困憊のキャストたち(クランクアップにて)

作品はすでに編集段階に入っています。もう13作目ということもあり編集は慣れたものですが、音楽の制作に思ったよりてこずっております。ただやはり、映画作品というのは、「視聴覚刺激」であります。これまでフリーのBGMや著作権切れのクラシックに頼って長編映画を制作してきました。この音楽制作の壁を乗り越えてこそ、ほんとうのオリジナル、自分たちの作品勝負という冒険に出られると思って、日々戦っております。

CMも打ち上げ飲みで撮影しました。すでに第1弾があるので、みなさま見てくださいね! 公開は2021年3月25日、筑波大学の卒業式です。お楽しみに。

新作公開によせて

Studio-seginus5周年という記念すべき年に、社会人初作品を公開できたのは喜ばしいことです。今回は2作品を制作しました。『ペルセウスの夜』、『アサガオが咲いた日』いずれも30分前後の作品です。

作品の詳細についてはそのページをご覧いただければと思います。まずは、これまでご支援・応援を賜りましたみなさまに心より御礼申し上げます。

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「ペルセウスの夜」GWの撮影

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八代です。10連休も終わりますね。みなさまいかがお過ごしでしたか?

Studio-seginusでは、ゴールデンウィークに映画「ペルセウスの夜」の撮影を進めていました。平成最後の日にクランクインし、5月4日(土)まで撮影を続けていました。5月18日に残りのシーンを撮影し、クランクアップする予定です。

今回は大学が舞台の作品ではなかったため、会議室や飲食店、家風のパーティースペースなど、様々な場所をお借りしての撮影となりました。とくに、東北うまいもの酒場 プエドバルさんは、休業日にもかかわらず、撮影を快諾してくださいました。心から感謝します。

正直、今作の撮影は、非常に充実していた一方、頭を悩ませられたものでもありました。半年間にわたる脚本会議や各関係者の熱量が背景にあったためか、「自分だけの作品じゃない」「いい加減には撮れない」という意識が、これまでの作品に比べて強くあったのが大きいです。

「ペルセウスの夜」では生と死という非常に踏み込んだ主題を扱う一方で、各シーンに人間が日常的に経験する弱さや距離といったものが散りばめられており、両立して、観客に伝わるように描ききるのがとても難しいと感じました。一方、これまでは恋愛に特化していた主題を変え、また楽しみはもちろんクオリティの向上を目指す制作は、今までの”一歩先”へと進む充実感や達成感があり、監督としてはいまから上映が楽しみです。

そしてもうひとつ。今作は、社会人としての初作品です。大学を卒業する直前、社会人というものはじつに不自由で、苦痛にあふれたものだと思っていました。それでもぼくは卒業以降、社会人なりに創意工夫をし、なんとか、制作という活動を持続させることができています。もし、モラトリアムの終わりを恐れているひとがいるのであれば、ぼくたちが制作を楽しんでいるのを見て、ぜひ、希望を捨てずに未来を見つめてもらいたいと思っています。

これから作品情報を少しずつ投稿していきますので、楽しみにしていてください!

脚本以外の作業

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こんにちは! 八代です。

1年で一番寒い時期ですね。風邪、引いてませんか。無理しないでくださいね。

Studio-seginus新作の撮影は夏なものですから、まだ本格的な制作は始まりません。脚本もおおよそ完成しました。「じゃあ、監督、暇なの?」と言われると、そうではありません。

現在、ぼくは2つ、大きな物事に取り組んでいます。

  1. スケジューリングツールの開発
  2. DTMの勉強
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「ペルセウスの夜」脚本会議

12月29日に最新作『ペルセウスの夜』の脚本会議を行いました。

八代監督の脚本を元に登場人物の立場や思いを、監督、主演、脚本校正、プロデューサーの4人がディスカッションしイメージを共有しました。

登場人物が生きる世界や過去、そして未来について深く議論出来たと思います。

これから長い映画製作の旅が始まります。その長い旅から生み出された本作を通して、観客の皆さんに何を感じてもらえるか、今から楽しみです。