映画新作『未完成』公開!

Studio-seginus最新作『未完成』が2024年10月16日(水)に公開されました。

映画『未完成』

物語映画としては6年ぶりの新作であり、八代翔監督引退作品でもあります。

おかげさまで公開初日から多くの方にご視聴いただき、再生回数も4,000回を突破いたしました。心から感謝いたします。

まもなく30代になる中学同期たちが、社会でつまはじき者になっている友人を救おうとする物語です。大人の青春群像劇。反省点も多くありますが、比較的テンポのいい作品に仕上げられたのではないかな、と思っています。

こだわりはテンポだけではなく、物語の方向性にもあります。『オリオンの季節』以降のぼくの作品では、それまでの恋愛映画路線を転換し、切ない物語を多く展開してきました。『未完成』においては、その作風は維持しつつ、ロマンス重視の八代イズムを洗練して再興する試みを行い、「やぶれたロマンスを救いに出かける」をキャッチコピーにしました。

現実は、物語のようにはいきません。結果にならない努力もあるし、浮かばれずに終わる人生もあります。それでも、昨日より少しでもマシな今日を夢想し、歩く――そんな情けないロマンスだけは、物語でも現実でも、持ち続けられたらいいなと思います。監督本人もできていないことですが。。。笑 この作品は、自分も含めたすべての人たちへの、エールなのです。

詳細は作品情報ページにて:

映画『未完成』作品情報ページ

脚本草稿完成!

表題の通り、脚本を無事書き終えることができました。すぐに書き終えられるかと思いきや、前回の投稿から半月が経ってしまいました。なかなか筆を執る余裕がなく、昨日思い切り書いて、そのまま書き終えてしまいました。半日はずっと書いていたでしょうか? ほかの案件は全部無視して書きました。作品って、書くモチベーションが高いときに一気に書く方がいいものができるので、まあよかったのではないかな、と思っています。

大まかな内容

会社を辞めて独身フリーター生活をしている主人公が、大学時代によく集まっていた友人に会いに行くお話です。そこに、ひそかに思いを寄せていた女性もやってきます。華々しい生活を送る同期に最初はコンプレックスを感じていた主人公ですが、昔のことを打ち明け合って、元気を取り戻していくのです。

まあこれだけ見ればちゃんとした話のようですが、要するに若いときにモテなかった人間の妄想がふんだんに盛り込まれております。

ぼくもよく夢を描いた頃よりは少し心がやつれているので、脚本を書くときは自分の夢というよりは、ノスタルジーのようなものを中心に書き進めました。

また、今作では、”ラジオ”と”アサガオ”という、ふたつのシンボルが登場します。ぼくの作品では、これまでも星だとか花だとかがシンボルに添えられたことはありましたが、おそらく今作は、シンボルというものにもっとも意識を向けた作品です。シンボルがあるだけで、びっくりするほど書きやすくなりました。

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映画「アサガオが咲いた日」脚本表紙

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新作構想中

こんにちは。八代です。

だいぶ暑くなってきましたね(^^) ダイエットのために徒歩通勤をしているので、梅雨の到来が恐ろしくてたまりません。

さて、往復1時間40分を毎日歩いていると、やはり考え事がはかどるものです。根が哲学者ですから、存在の意味だとか因果律だとかを考えることが多いですが、もちろん作品の構想をするときもあります。引きこもっていたときに比べて、構想はたくさん浮かんできます。存外早く、最新作の執筆に取りかかることができそうです。

現在構想しているのは、『アサガオが咲いた日』という映画作品で、大学時代の親友と久々に会う主人公が、昔では話せなかった真実を打ち明け合い、過去を清算するというものです。これだけ書くと重そうですが、ちょっとした恋愛映画です。恋愛映画といっても、主題は片想いなんですが……

前作『オリオンの季節』は短いものの本格的に、しみじみとした人生の一節を描きましたが、今作は八代テイストに戻って、どことなくくすぐったい夏を描こうと思っています。

制作・公開は2019年夏を予定しております。お楽しみに!