脚本草稿完成!

表題の通り、脚本を無事書き終えることができました。すぐに書き終えられるかと思いきや、前回の投稿から半月が経ってしまいました。なかなか筆を執る余裕がなく、昨日思い切り書いて、そのまま書き終えてしまいました。半日はずっと書いていたでしょうか? ほかの案件は全部無視して書きました。作品って、書くモチベーションが高いときに一気に書く方がいいものができるので、まあよかったのではないかな、と思っています。

大まかな内容

会社を辞めて独身フリーター生活をしている主人公が、大学時代によく集まっていた友人に会いに行くお話です。そこに、ひそかに思いを寄せていた女性もやってきます。華々しい生活を送る同期に最初はコンプレックスを感じていた主人公ですが、昔のことを打ち明け合って、元気を取り戻していくのです。

まあこれだけ見ればちゃんとした話のようですが、要するに若いときにモテなかった人間の妄想がふんだんに盛り込まれております。

ぼくもよく夢を描いた頃よりは少し心がやつれているので、脚本を書くときは自分の夢というよりは、ノスタルジーのようなものを中心に書き進めました。

また、今作では、”ラジオ”と”アサガオ”という、ふたつのシンボルが登場します。ぼくの作品では、これまでも星だとか花だとかがシンボルに添えられたことはありましたが、おそらく今作は、シンボルというものにもっとも意識を向けた作品です。シンボルがあるだけで、びっくりするほど書きやすくなりました。

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映画「アサガオが咲いた日」脚本表紙

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脚本執筆開始・主題歌作曲

脚本

先週は企画書の見直し等をしていましたが、今日はついに脚本執筆を開始しました。シーン1と2を執筆完了。主人公の境遇を暗示するのと、物語が本格的にスタートするまでの場面です。

本音を言ってしまうと、ストーリーを考えるときというのは、だいたいイメージしている場面みたいなものがあるわけです。そういうのってやはり、クライマックスだとか、その前の1シーンだけであることが多いです。「こういうの、映画でやってみたくない?」っていう段階ですね。

しかし、当然、映画はそれだけではできません。導入が要りますし、シーンとシーンの間の遷移も大事です。構想から作品へと変えるには、この点と点を、きちんと線で結ぶ作業をしなければならないのですが、正直申し上げて、これが一番大変ですし、難しいです。

ぼくが構想だけを雄弁に語るだけのひとを軽蔑するのは、この作業を全然やらないから、これに尽きます。

それだけ大変な作業なので、ぼくの映画ではもちろん線にボロが出るのですが、プロの映画作品でも、線にはボロが散見されるものが多いです。だから一番良いのは、映画の全シーンを、描きたい気持ちで描いて、微調整していくことでしょう。今作は、今のところ、夢中で描いています。主人公の境遇に感情移入して、ちょっとセンチメンタルになっていたりします。このままうまく続けられるといいな……

主題歌

主題歌の作曲もしています。AメロBメロはちょっと風味が違いますが、サビは前作『オリオンの季節』と同じカノン進行で、しかもサビ導入のメロディは同じです。ほんとうは違うのが理想的ではありますが……自分の作品ですから、踏襲してもなにも問題ありませんね。

じつは、『オリオンの季節』のサビは、20歳のときから、ずっと頭の中で鳴っていたメロディに、歌詞を加えたものなのです。しかし、頭の中で鳴っていたメロディについていた歌詞は、それとは大きく違うものでした。今作では、それをようやく一致させることができています。表現手段を勉強すると、頭の中にあるものをきちんと形にできるから、楽しいですね。

一度曲の原型ができてから、しばらく、納得できるものに仕上がらず、迷ってもいました。とくにAメロの歌詞などは。サビとか、その導入とかは考えやすいのですが、そのあいだは難しい。これも、脚本の線で結ぶ動きと同じかもしれません。

今日、それをようやく解決しました。映画のシンボルである『アサガオ』を歌のシンボルにもしたことで、歌詞に統一性を持たせることに成功したのです。シンボルというものの大切さを、思い知らされた気がします。

 

映画『アサガオが咲いた日』は、八代映画史上で一番、シンボルというものをきちんと使った映画作品になりそうです。お楽しみに!